日大アメフト部問題 部活の闇はブラック会社の闇につながる

日大アメフト部危険タックル指示隠蔽事件

日大のOBである俳優の和田正人さんがコメントをだした。

日大出身の俳優和田正人(38)が、母校のアメリカンフットボール部員が悪質タックル問題について謝罪した会見に、「涙が出てきた」とつらい胸中を吐露した。

 アメリカンフットボールの定期戦での悪質な反則行為で関学大の選手を負傷させた日大の選手が22日、都内で会見を行い、冒頭で関学大の選手関係者へおわびの言葉を続けた上で「やる気がないならやめろ。相手のQBをつぶすなら試合に出してやる」と指示されたことを明かした。

 日大の陸上競技部出身で、箱根駅伝にも出場するなど活躍した和田はツイッターを更新し、「日大アメフト部員の記者会見。見てたら涙が出てきた。彼に対する不憫な想いなのか。それとも我が母校への腹立たしさなのか。あー。くそ」(原文まま)と複雑な思いをつづった。

引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180522-00216683-nksports-ent&pos=4

日大陸上部だった和田氏正人さん。アメフト部でくとも、日大の全OB、OGはさぞ胸が痛いだろう。ましてや彼のように日大の運動部に所属していた卒業生は胸が痛いに加えて肩身の狭い思いもしているかもしれない。この事件はすでに、いち運動部の監督によるパワハラ、加害者選手による傷害事件(の可能性)の域を超えたと筆者は断言する。

「クラブアクティビティ」ではない「部活」という闇

筆者は昭和生まれだ。古い時代に生まれた一人だ。鉄拳制裁がまだ当たり前に会った時代に学生生活を送った。中高一貫高に通ったが、中学時代はクラブ活動には参加した。週2回の地学部と週1回のサッカー部だっと思う。中等部はいわゆる「部活」という概念の活動を学校側が奨励していなかった。あくまでもクラブアクティビティだった。勉強だけではなく、アクティビティも楽しみなさいと教員から言われたものだ。事実、地学部では化石の発掘調査に行ったりして、実に楽しかった。高等部に進学して、バスケ部に入った。いわゆる「部活」に入った。1か月で辞めた。理由は土曜日、日曜日も練習で、1週間を通して休日がなかったからだ。適度に休まないと人間何をしても効率が悪くなる。いいことなど何もない。研究で立証済みだ。にもかかわらず1週間休みなく部活を強いられ、さらには昼休みも「昼錬」と称して体育館で先輩にパスを出す手伝いに駆り出された。声が小さいと無条件で殴られた同期もいた。バカバカしてくてついていけなかった。部活は頭をちゃんと使って理解しようとすると継続できなくなるのだ。なぜなら頭を使うことを放棄させる訓練を受けるからだ。どんなに理不尽でも先輩の命令は絶対だとか、監督は神様だとか。ちゃんと頭を使って考えればそんなわけはないんだけど、頭を使うことを禁止される。

「部活」は「ブラック会社」「ブラック社会」の温床だ

そして不思議なことに勉強よりも部活で頑張れた人間が社会にでて出世したりする。なぜか?今の日本の社会を構築しているいわゆる大人たちが「部活」を通して、理不尽な扱いや我慢を強いられる社会人生活に対する免疫抗体力をつけているからだ。

アウトなブラック企業を当たり前として受け入れているからだ。そんなもの頭のいい人間はお断りだ。なぜアポもなしに突然就労時間後に上司に飲みに誘われて予定があるのに断れないのか。なぜ新人は朝30分早く出社して掃除をしなければいけないのか。中間管理職の人間の机をふかなければならないのか?(そういう会社はある。しかも名目上早出は自主希望扱いで業務外)これらは全て昭和の時代には普通だったことだが、今の時代は「ブラック」だ。アウトだ。

それがまかり通っている外国企業なぞない!そのブラックの温床こそ部活にある。「部活の闇」は深い。なぜなら指導している人間もかつて部活の闇のなかで理不尽ないじめや体罰を受けた側の人間だからだ。自分がされたことを、指導者は教える立場になって再び教え子に対して行ってしまう。負のスパイラルだ。

日大をしっかりと処分することが大学スポーツ全体を修正する特効薬だ

楽しくクラブ活動をすることで、選手のパフォーマンスをさらに引き出せることを、青山学院大学の陸上部が証明したことは記憶に新しい。「しごき」と称されるような堪える練習ではなく、己のパフォーマンスを高めるための練習を個人レベルで組み上げることで、選手が主体的に練習に取り組む。

結果、タイムも著しくあがった。人間は楽しいことはどんどんやりたがる。夢中になってのめり込む。この状態で初めてアドレナリンが大量に分泌され、パフォーマンスが飛躍的に上がる。逆に耐えるだけの辛い練習は、明らかに効果的ではないことが立証されている。にも関わらず、だ。日本の部活の指導者の大半が未だ選手に我慢を強いる練習を取り入れている。指導する側がアップグレードされていない。欧米のように、科学データに基づいた最新の練習方法がどれほど浸透しているだろうか?今回の1件で、日大は必ず処分されるべきだ。

日大のOB,OGには申し訳ないが、テストケースとでも言ったららよいか、この件を処分無しで済ませるようなことになると、大学スポーツ自体のレベルの低下、モラルの低下を招いてしまう。こんなことが日常的に行われているかもしれない大学スポーツ界に、嬉々として足を踏み入れる高校生がどれほどいるだろうか?恐ろしく不安を抱えて入部を躊躇するに違いないのだ。

そんなことがあってはならないし、本来スポーツ部とはそうではないはずだ。こうして1枚1枚悪しき部活の悪しき習慣を変えていくしかないのだろうか?なにか制度を設けることで、ヨーロッパのように皆が楽しく活動できるクラブ活動を日本に根付かせることはできないのだろうか?この問題は徹底的に追及して、膿を白昼にさらすのが未来の日本のための布石になると筆者は信じている。

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