日大アメフト部廃部は不可避か?水面下の攻防戦

5月25日東京都内、日大の施設にて、ついに日大学長大塚吉兵衛氏が緊急記者会見を開きました。以下引用です。

大学としての対応をしていなかった。部と部、連盟の問題、関学大と文書のやりとりを待っていて、タイムラグが生じた。申し訳なかった」と話した。

引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180525-00000046-asahi-spo

 

「大学として追い込んでしまった。責任を痛感している」と6日の定期戦で関学大の選手に危険なタックルをした日大アメフット部の宮川泰介選手(20)に謝罪した。また単独で記者会見する形になった宮川選手について「学校としてサポートできなかった。いろんな意味で申し訳ない」として今後、直接面会したいとの意向を示した。

引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180525-00000548-sanspo-spo&pos=5

 

自らの愚行で状況をこじらせてしまった日大経営陣

日大アメフト部元監督である内田正人氏と元コーチである井上奨しによる緊急記者会見は周知のとおり記者と広報部の場外乱闘まで勃発し、この問題を鎮静化するには程遠い結果となりました。

むしろ日大広報部の横柄な態度に会見を視聴した日本国民が不信感をさらに強め、連日日大のツイッターアカウントへの抗議の書き込みや、広報部に電話での抗議が殺到するという事態を招きました。火に油を注ぐような結果となってしまったこの状況に対し、今度は学長が緊急記者会見となったわけです。

しかしながら実はこの大塚学長は、日大内の発言力で比較すると、田中理事長、内田副理事長よりも下であり、ついに出る人が出た、というわけではないのです。出るところに出るべきは田中理事長なのです。それ以外の人物が何度会見を開こうと、ここまで事態を悪化させ、自らの愚行でこじらせてしまった以上、事態の収集のめどはつきようもないのです。

この問題の根幹にあるのは、一学生である宮川選手が誠意ある謝罪対応をしたのにもかかわらず、学生を社会から守る気配も見せず、危険タックルの指示はしていないとシラを切り続ける内田氏の証言と、その内田氏をどこまでも擁護し続ける日大経営陣に対する世間の不信感、怒りであります。

あの危険タックルだけはなあなあでは済ませられない

あの危険タックルは、スポーツ精神のかけらもない絶望的なプレーであり、誰の指示でおこなわれたものであれ、誰のプレーであれ、あのプレーに対してはあいまいな処分で済ますわけには到底いかないのです。

内田氏と日大の対応があまりにも受け入れがたいものであるがゆえに、プレーを行った宮川選手には一定の同情が集まっているのは周知の事実です。また、筆者も同感です。部活内のパワハラほど醜いものはありません。

しかしケガをした側からすれば、それが誰の責任であるなど、どうでもいいことです。もし障害が残ってしまったら?加害者側の事情なんて被害者には関係ありませんからね。その点で、宮川選手には一切の責任がないとは、やはり言えないのです。パワハラの怖いところはここです。部活のパワハラの延線上に企業におけるパワハラは存在します。

ブラック部活はブラック企業の温床だ

ブラック企業はブラック部活の延線上に存在します。学生の時に良しとしてやったこと、やらされたことを、なぜ社会人になった瞬間にやらないと言えるでしょうか?

「危険タックルの指示」が「サービス残業」や「善意としての休日出勤」の強要に姿を変えるだけです。これは日本の戦後教育の負の遺産です。部員は(社員は)頭を使うことをいっさい禁止され、上の人間の言うことに従順に従うことがよしとする教育のなれの果てです。

これは軍隊でこそ効果を発揮する軍隊式の教育であります。兵隊が戦争に疑問をもったら戦争には勝てません。

だからといって、会社が、上司が、手を染めている不正やパワハラに疑問をもたないよう、徹底的に思考を停止させて「働く兵隊をつくる」のは、間違いでした。文部省の政策の失敗のツケです。

今の日本の社会がこの問題にこれほどまでに敏感になっているのは、日常的な社会におけるパワハラ問題や、ブラックな働き方を強いられる生活に、人生に、もう限界を感じているからに他なりません。

部活レベルでこの醜いプレーを選手に強要する状況であることに、国民が危機感を覚えているからに他なりません。もしかしたら内田氏も、それ以外の同じようなパワハラが日常化している部活関係者も、「この程度、今までいくらでもあったじゃないか…なぜ今になってこんなに騒ぐんだ?」と内心で感じているかもしれません。しかし、世の中は常に動いているのです。

SNSの拡散力はさらに威力を増すでしょう。今までは声をあげられなかった人たちが、声をあげるツールを得た、そしてそれを無視できない空気の世の中になっているということです。

アメリカの銃規制法案に対する運動のうねりと同じです。銃規制法案に対するデモを先導しているのは高校生です。SNSを使うことで、世論を動かす力に年齢は関係がなくなっていることを覚えておかねばなりません。

シロクマックス
この人達はね、いまだ戦後を生きているんだよ。思考が戦後教育のままなの。変化に気づいていない。みんな未来を見据えて生きていきたいと思ているのにね。こんな年の取り方は嫌だな。
ちびーた@仔馬
ちゃんと謝ればいいじゃない?なんで僕が指示しましたって、言えないのかな?
シロクマックス
取材して情報の裏をとったわけじゃないから、うかつなことは言えないけどね、もしかしたら今までだってこの事件の一歩手前くらいの事はあったのかもしれないな。その都度組織がフタをしてきたから、今回もだんまりで時間が過ぎるのを待てばなんとかしのげると思っているのかもね。
ちびーた@仔馬
えー!そんなの卑怯だよ。裁判にすればいいじゃない?裁判所での発言にウソがあった場合は偽証罪でしょうが。
シロクマックス
そうだね。ただ刑事事件まで持っていくとなると、直接手を下した選手も加害者として取り調べを受けることになるし、もし内田氏に法的な裁きがくだるとしたら、それは宮川選手も巻き込んでのことになるね。
ちびーた@仔馬
えー!それはないよ!!かわいそうすぎる。組織に殺されるのと一緒だ。卒業して社会人になる時は前科者あつかい?絶対だめだよ!
シロクマックス
日大のアメフト部の選手、父兄会、OBなんかもなんとか宮川選手を救おうと動き出したね。なんとかしてアメフト続けさせてあげたいし、ステータスに傷をつけるようなことは避けたいよね。

 

ちびーた@仔馬
ブラック企業はもういらない!!この記事も読んでみてよ。日大アメフト部問題 部活の闇はブラック会社の闇につながる

 

大人たちの事情で生徒の将来が潰される。今そこにある危機

また、別記事でもご紹介したように日大最高権力者である田中理事長の退任が2020年であり、その後釜は内田氏で事実上確定しているという報道もあります。その際の内田氏の年収は3000万円を超えるとか超えないとか…

日大内部における権力がらみの醜態も暴かれ、日大ブランドはこの一週間であっというまに地に落ちました。TOKIOの松岡君の言葉を借りて表現すれば

「地に落ちていることにすら気づいていない」

まさにこの表現がしっくりくる日大のみっともない対応です。

ちびーた@仔馬
自分が指導している生徒の将来を潰しておいて、本人は理事長就任で年収3000万円なんてほんとなの?こちらの記事から真相をチェックしてね。内田正人氏驚愕の年収と日大理事への執着

幕引きは廃部以外ありえないのか?

一部報道では、日大には元警察OBを天下り的に面倒を見ている側面があるとあります。これはどういうことでしょうか?なぜ企業ではなく教育機関である日大が警察OBのパイプが必要となるのでしょうか?

完全に事態の“収束”タイミングを逸した様相の日本大学アメリカンフットボール部による悪質タックル騒動。連日、マスコミはその動きをつぶさに報じているが、水面下では早くも騒動沈静化に向けた“綱引き”が行われているという。

「わざわざ警察OBも受け入れているのに、何をやっているんだろうね」

 ある大手企業に天下った警察OBは、こう言いながら苦笑いだ。実は日大に2016年に新設された危機管理学部には、警察OBが指導者として迎えられている。

引用元:http://www.cyzo.com/2018/05/post_163526_entry.html

日大は日本一のマンモス校です。学部のみで7万人を超える学生が学業に励んでいます。ちなみに2位は早稲田大学の約5万人、3位は立命館大学で約3万人と続きます。日大は頭一つとびぬけた学生数と言えます。

この7万人が不祥事を起こさない…とは誰にも言えないわけです。現実問題、これだけの生徒を抱えていれば何かしら問題が起きるのは仕方のないことなのかもしれません。傷害や万引き、窃盗などなど、これだけいると色々起こるわけです。その時に日大として組織として、警察とコミュニケーションをとる橋渡し役として天下りの元警察の人間に需要があるのも事実です。

このストーリーは根も葉もない噂とは言えないと筆者は考えています。裏をとったわけではありませんが、個人的な経験からそう思います。筆者は元競馬関係の仕事をしていたので、元騎手や、元調教師、他にも馬主さんなどと食事をともにしたことがあるのですが、元騎手の方が依然こんな話をしてくれました。

地方競馬はさておき、中央競馬(JRA)の競馬開催日のパドックには常時2人の元警察OBが監視しているそうです。2人です。G1開催日は多い時で5人です。それも元暴力団担当の刑事なんだそうです。ちょっと怖いイメージです…なにをしているのか?そうです、八百長の監視です。JRAは競馬をギャンブル的なイメージからエンターテイメント、果てはブラッドスポーツ(血統のスポーツ)というクリーンなイメージを世間に定着させることで売り上げを伸ばしてきました。

場外馬券所もWINSという横文字の名称で統一したり、知恵をしぼってきました。JRAが一番神経をとがらせているのが八百長の影なのです。八百長があったかなかったか、ではなく、八百長ではないか?という噂レベルでNGです。

ですから、騎手はパドックで馬にまたがった後は「顔に手を当てたり」、「不自然に瞬きしたり」、「眉毛をこする」、「鼻をこする」、「視線を正面以外に置く」「遠くを眺める」…などの行為は極力しないようJRAから厳命を受けています。

ファンに話しかけるなどもっての他です。それらの八百長をにおわすようなしぐさや合図がないかどうかを、元暴力団担当OBをパドックに配置して監視させているという話でした。逆に騎手からすると、「あ、あいつそうっぽいな」とかわかるそうです。やはり一般人とは違う鋭い雰囲気をだしているそうなので。

このことから、日大が警察OBを学内に配置していてもおかしくはないと筆者は考えます。あくまでも個人的な見解ですが。7万人も学生がいればどのような犯罪を犯すか、あるいは巻き込まれるかわからないからです。やはり警察関係者というのは、引退した後もそれなりに需要があって、天下りというと聞こえは悪いですが、巨大組織を運営する上ではそのような役割を担う人材が必要だということです。

「今後考えられるのは、加害者の選手や首脳陣の傷害罪などでの逮捕、また法人としての損害賠償請求などです。さらに、国から補助金削減のペナルティーも科せられる場合もある。これらを有利に収めるために、あちこちで警察や国側との折衝が始まっているという。日大側はだいぶ不利な立場になっているのはわかるけど、最終的にどんな形で決着するのかは、予断を許さない状況だ」

引用元:http://www.cyzo.com/2018/05/post_163526_entry.html

 

考えられる一番現実的な処分はアメフト部の解散ということになります。なぜなら、このような事件を引き起こし、かつ己の非を認めないような指導者を擁護する日大と、いったいどこの学校が試合をしたがりますか?ということです。とばっちりを受ける可能性が高すぎます。

というより、もはや日大側が今までのようにのびのびとプレーすることは不可能ですし、日大の選手が強烈なタックルをかませば、揚げ足を取るような輩が「また危険タックル」や「反省していないのか」などといった見当はずれの中傷に近いような内容をSNS上にあげる可能性もありますし、悪意のあるメディアがそういった悪意のある記事で報道するかもしれません。

どちらにしろ、現チームは四面楚歌、試合をすることはできないのですから、自主廃部するしかない…というのが一つのシナリオだと考えられます。

あるいは、日大でアメフトを続ける事を嫌って、選手が他大学に移籍してしまうかもしれません。こちらの可能性の方が誰も傷つかずに済みそうです。選手もなにを言われるか、書かれるかわからないグレーなチームでプレーするのは決して快適ではないでしょう。

いくら大企業といえども、古臭い考えを元に一歩対応を間違えればここまで状況は悪化してしまうという悪い例になってしまいました。おそらくこれが一般企業であれば株価の暴落など実害が発生し、倒産の危機にさらされるほどのダメージを追うことになっていたはずです。

おそらく日大が被る実害(金銭的な)はこれから始まることになります。まずは来年度の入学志願者数の激減は簡単に予想されますし、就活生の就活への影響もあります。被害を受けるのは学生ばかりで、これを思うと気の毒な限りです。

シロクマックス
緊張感のないトップなんているだけ目障りだね。いったい何人辞任すれば収まるのかな?
ちびーた@仔馬
次第に生徒やOB,OGからも不満の声が上がっているからね。これ以上誠意のない対応をすれば、何が起きるかわからないよ。
シロクマックス
警察が捜査するような展開になると、なんだか日大の学生が気の毒だし、加害者の生徒にも同情しちゃうね。アメフトをしている人達までなんだか白い目でみられちゃってさ。罪は重いよ。
ちびーた@仔馬
日大アメフト問題の、その他の記事も読んでみてね。最後まで読んでくれてありがとねー。

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