ミスティックグロウは最強馬の予感 海外競馬で勝つならこういう血統の馬

6月3日の東京4Rの3歳未勝利戦(芝2000m)で、一頭の馬の強烈な勝ち方に衝撃を受けました。ミスティックグロウ(3歳牡 武井厩舎)です。

勝ち方も鮮やかなら、血統も筆者好みの、実にクラシックな血統で、思わずこのコラムで取り上げることにしました。

2勝目をあげた500万下のレースレビュー動画は3章に埋め込んであります。

勝ち方もよかったですが、とにかく血統が調べれば調べるほど筆者好みの血統なんですね。

こういう血統馬で海外遠征してほしいな~と。武豊騎手で。

また、ミスティックグロウっていう女性がはく靴の ”パンプス” のブランドの名前なんですね~。馬の名前はオシャレが一番です。いい名前ですね~。

そんな願望もありつつ、まだデビューしたばかりの馬ですけどね。

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ミスティックグロウはかなり走る馬 血統も素晴らしく菊花賞も視野に

このレースがデビュー戦だったミスティックグロウですが、そうとは思えないしっかりとした競馬で4角後方2番手から直線大外一気で差し切り、デビュー勝ちを収めました。

1000m通過が61.2秒というペースは、未勝利戦を考えれば普通ペースではありますが、なにしろ実戦が初めての馬が3歳の6月とはいえ(馬が幼さな過ぎないという意味で)初戦から上がり3ハロン33秒で15頭をごぼう抜きする走りは目の覚める光景でした。

しかもラスト200mは内にかなりささってましたね。鞍上が左ムチに持ち替え修正しながらのフィニッシュ。

それで33秒ですから、しまいの脚の切れ方は凄いですね。

これが1200m、あるいはせめて1600mなら上がり3ハロン33秒でも「おお!早いね」くらいで済ませることもできますが、2000mでおろした新馬がいきなりこの末脚を炸裂させるというのは、驚きを超えて信じがたいものがあります。

鞍上の吉田隼人騎手も発馬がいまいちだったためか、(初めての競馬ならあんなものというレベル)でたなりポジションが後方2番手だったという感じの競馬で、決してひっかかる素振りもなく折り合っての追走でした。

3角手前で鞍上がペースアップを促したときに一瞬脚がみだれた様子でしたが、コーナリングもよく、ロスなく加速しながら4角を回り切り、しょうみ右ステッキ2発でエンジン全開でギャロップできていたあたり、追ってもたつくわけでもなさそうですし、相当に走る馬の予感がします。

この馬が若さを見せたのは、ペースアップの指示がでた3角手前と、内にささりまくったラスト200mの走りだけで、後は上手にギャロップできていました。

このあたり、デビュー馬がこれだけ上手に競馬できたのは、厩舎サイドのグッドジョブというべきでしょう。

ただ、競馬は一頭でするものではありませんので、今後は馬ごみに入ってどうか、メンバーが強化されて競り合う競馬になった時にふんばれるか?など、名馬への道はまだまだ乗り越えなければならない試練が山積みですが、相当に楽しみな馬がデビューしたことは確かです。

体格的にも450㌔台なので、大きすぎず、小さすぎず良いサイズです。あまり大きいと(520㌔オーバーとか)寒い時期にこずんでしまうので、サイズもいいサイズです。

シロクマックス
日本は冬場寒いから大型馬はこずんでしまう可能性が高いね。こずむっていうのは、筋肉が硬直して固くなることだよ。
ちびーた@仔馬
僕の生まれたオーストラリアではあまり気にしなくていい現象なんだよね。ヴィクトリア州の南とか行かない限り、冬でもそこまで冷えないからね。後は調教前にウォーキングマシンで1時間歩くかな。ウォーミングアップは大事だよね。雪、僕アメリカで初めて見たよ。
シロクマックス
JRAはウォーキングマシンがないからね。その辺設備的にどーなんかね?ウォーキングマシンがないって、世界的にはけっこう衝撃だと思うけど。
フランス凱旋門

海外の競馬でG1を勝つならこういう血統の馬

筆者がこの馬に惹かれたのは勝か方が強かったからだけではありません。同馬の血統がとても魅力的だったからです。血統表はこちらにハイパーリンクを貼っておきますので、こちらからご覧ください。ミスティックグロウ血統

父のオルフェーヴルは割愛します。2000年代日本競馬最強の一頭であり、ステイゴールドの代表産駒です。オルフェーヴルの母父は名馬メジロマックイーンです。

オルフェーヴルは凱旋門賞は2着。ステイゴールド産駒らしく凄まじい気性を受けつぎ、日本ダービー入選後に鞍上がコントロール不能一歩手間までいき、自ら飛び降りたほどの気性です。

また、総じてディープインパクトと比べると母系の助けを借りずに自らスタミナを産駒に引き継ぐ傾向にあり、道悪もあまり苦にしない、パワーにあふれた産駒を今後ますます多く輩出するでしょう。

そして母系に目を移すと、母父に英ダービー馬ジェネラス、その前にアカテナンゴの名前があります。ジェネラスはニジンスキー系の名馬で、91年の英愛ダービー馬です。

そして同年のキングジョージも制した90年代のヨーロッパを代表する一頭です。

主戦はアラン・ムンロ騎手でした。JRAが外国籍の騎手に短期免許を交付する制度を始めた初期の頃、オリビエ・ペリエ騎手よりも先にJRAで騎乗していましたね。

英ダービーを制した腕前を日本の競馬ファンに披露してくれたのは筆者もよく覚えています。

ジェネラスの母doff the derbyはラストタイクーンとの子が日本で競馬してました。マイラーズカップに優勝しています。言わずと知れたオースミタイクーンですね。武幸四郎調教師、騎手としての初勝利の馬です。(初勝利が重賞!)

その前の母系3代父はアカテナンゴ、近代ドイツ競馬最強のドイツダービー馬ですね。85,86,87年度ドイツ最優秀馬のタイトルを獲得するなど、息の長い活躍をした、まさしくドイツ競馬史上に残る名馬中の名馬です。

代表産駒はJCに優勝したランドですね。ランドのJC,素晴らしい走りでした。基本的には深い芝のパワーを要する競馬向きの血統ですが、例外的にランドは軽い芝でもいけそうだ…と当時主戦だったマイケル・ロバーツ騎手がオーナーに自らJC参戦を進言し、自ら手綱をとり優勝したエピソードはあまりにも有名です。

マイケル・ロバーツ騎手も初期の頃の短期免許制度で日本で騎乗し、その圧倒的な馬を追う技術で日本のファンを魅了した騎手でした。

私が印象に残っているのは、ほぼピークを過ぎていたイブキパーシヴというカーリアンの持ち込みの牝馬を無理やりオーロカップS(当時OP戦 東京芝1,400m)で3着に粘らせたレースですね。土曜日のメーンだったと記憶していますが。

バテバテのイブキパーシヴを”歩かせない”剛腕ぶりで、差し馬だった同馬を先行抜けだしで無理やり3着に粘らせました。あれが180%の競馬です。それで同馬は燃え尽きたのか、引退しました。

整理しますと、ミスティックグロウの母系は脈々とパワーとスタミナに秀でたドイツ血統です。その証拠に5代母までがすべてイニシャルMで始まる名前の牝馬です。これは特にドイツにおいて伝統的に行われるネーミングのスタイルで、必ず母のイニシャルに合わせた名前を付けます。

ですから、ディープインパクトもドイツ系の母系なので、3代母から5代母はHのイニシャルで統一されています。また、マンハッタンカフェも母サトルチェンジから始まって綺麗に5代血統表の母系ばSで始まる名前の牝馬で埋まっています。こういう連想ゲームはオシャレですよね?

5代血統表を眺めますと、3代までに4頭のダービー馬(KYダービー馬サンデーサイレンス、英愛ダービー 馬ジェネラス、ドイツダービー馬アカテナンゴ、日本ダービー馬オルフェーヴル)に一頭の菊花賞馬(メジロマックイーン)それに香港ヴァーズ(当時G2)でファンタスティックライト撃破のステイゴールドの名前があります。壮観ですね~。

こういう血統の馬が凱旋門賞まで駒を進めたら勝ち負けするんです。ディープインパクトは…ちとエプソムダウンズも(サクソンウォリアー英ダービー4着)シャンティイ(マカヒキ凱旋門賞14着、サトノダイヤモンド15着)も馬場適正はあってないです。

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追記:スタディオブザマンがフランスダービーに優勝しました。サンデーサイレンス系Xストームキャットの肌馬というこの黄金配合はどこまで活躍馬をだすのでしょうか?ただし、フランスダービーは2100m。3歳馬で凱旋門賞に出走する場合55㌔ですから、有利は有利ですが、果たして勝ち負けできるでしょうか?筆者はそれだったらブリーダーズカップクラシック(2000m)かターフ(2400m)の方が勝ち負けできそうに思います。

 

ディープは日本で圧倒的に走っただけあって、血統の割にはやや軽めの馬場があうみたいですね。オーストラリアの馬場もあうようですし。もちろん深い芝でも頑張れるディープ産駒もでるでしょうが、全体的にはやや軽めの馬場に適正がありますね。ステイゴールド系の方がパワーがあります。

この血統構成からして、先ほどの新馬戦の走りからして(新馬戦終了後10分から書いています)ミスティックグロウはスタミナ的には3000mまでいけそうだと太鼓判をおします。

また、次走がとても大事になってきますので、理想的にはあまりメンバーがいっきに強くならない500万下の1800mから2000mのレースを、函館で…というのが筆者の考えですが、さてどうでしょうか?とにかく、ギャロップの能力がずば抜けていることはわかったので、後はメンタル的にがんばれる馬なのかというのがポイントです。

気分屋で、勝つか負けるかはその日次第…というようでは大成は難しいです。ゼンノロブロイやテイエムオペラオーのように、どんな距離でも馬場でも相手でも、常に100%ファイトする馬が名馬になる資格があります。ミスティックグロウ……期待してます。

シロクマックス
オルフェーヴルの気性…というかステイゴールドの気性はステイの母系のディクタスから来てるのかな?ディクタスは社台Fが輸入したファイントップ系の種牡馬だね。代表産駒はサッカーボーイ。サッカーボーイもそうだったけど、あまりに気性が激しいとスタミナはあっても距離がもたなかったりするね。サッカーボーイは右回りでコーナー6回の有馬記念だけは良績を残せたね。
ちびーた@仔馬
僕たちは70%が左利きだから、中山より東京の方がコーナー回りやすいからね。かかる馬は右回りの方が落ち着くかもね。気性で距離がもたないっていうのは、例えばダイワメジャー君とか?
シロクマックス
そだねー。あの兄弟は実は全員スタミナ満点なんだけど、あまりにも気性がすさまじくてとてもじゃないけど2400mなんてノリ役が乗りこなせないというのがほんとのとこなんだ。メジャーの弟のレットバトラーなんて、1200mでもかかって競馬にならない馬だったね。
ちびーた@仔馬
オーストラリアに来ればよかったのに!!オーストラリアは900mのレースあるんだよ。スプリント大国だからね。
仔馬

菊花賞は血統的には問題ない 武豊騎手で競馬してほしい

 

無事にケガなく、夏バテせずにという条件で話を進めれば、9月17日のセントライト記念までに2勝目を挙げることが最低条件です。その翌週23日にも神戸新聞杯がありますが、関東馬なのでセントライト記念を引き合いにだしました。

かつてのメジロマックイーンや、ナリタブライアンを京都新聞杯で撃破したスターマンも、この時期はまだ500下でしたから、故障さえなければ今からでも菊花賞は十分間に合るのですが…なにしろデビュー戦を見ただけではなんとも言えず、やはり2勝目を挙げるまでは不安ですね。

なにしろデビュー戦を見ただけで菊花賞を意識させる馬なんてそうそういませんから、おおいにこれからの約半年をミスティックグロウと共に楽しみましょう!!

シロクマックス
ミスティックグロウは楽しみだね。次は函館か、滞在でもう一回東京か?
ちびーた@仔馬
5月生まれだし、秋はぜったい楽しみだね。

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本記事、おいおい追記していきます。あなたはミスティックグロウをどう思いますか?また、ディープインパクト産駒のヨーロッパ競馬への適正をどう思いますか?

ご意見、ご感想もおまちしてまーす!書き込みいただきましたら、必ずレスをお付けいたします。

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