配車サービスで稼ぐということ

シカゴの週末は稼げた
これは僕がシカゴでウーバーしてた時の話です。僕はウーバーをシカゴで始めました。シカゴは広域を含めると人口1000万人の大都市圏です。
とはいえ、やはり平日の昼間などはウーバーの利用率もそこまで高いとは言えず、(ダウンタウンは除く)シカゴ郊外に住んでいた僕は平日はそこそこに、週末の夜のライダーをメインターゲットにしてビジネスしていました。
特に金曜日の夜、土曜日の夜は日をまたぐのは当たり前、時には朝までオールナイトで出動していました。それくらい稼げる時間帯ということです。
基本は酔っ払いのライダー達が相手
金曜、土曜の夜はすごかったですね、需要が。オファーが途切れなくて、もう帰りたいな…と思っても帰れなかったですよ。今乗せてるライダーを降ろす1マイル手前からもう次のライダーのオファーが鳴る、といった具合でしたね。
飲んだら乗るなが徹底的に浸透し始めたアメリカ
飲酒運転で捕まった場合、州やカウンティにもよりますが、身元保証人が引き取りに来るまで留置所にぶち込まれ、その後裁判所から通知がきます。裁判費用はまちまちですが、僕の知り合いはなんだかんだひっくるめて4000㌦(40万円くらい)かかったそうです。自腹でね。
日本よりはるかに飲酒運転に厳しいアメリカ。リスクを冒してまで酒酔い運転をしようとしなくなったのはアメリカにとっては革命的な出来事です。ので、バーにくり出す人たちはほんとによくライドシェア使います。シカゴだとウーバーかリフトですね。
ちなみに、リフトの方が女性に人気があります。なぜなら過去ウーバーはドライバーによる女性ライダーのレイプ事件などを起こしています。リフトはウーバーよりもドライバーの登録審査が厳しいんです。車体の検査も厳しく、乗る方も、車を提供する方も、個人的にウーバーよりも身持ちの固い人が多い、ライダーは女性が多い印象です。
バックグランドチェックもリフトは厳しいです。
女性ライダーは夜の乗車はかなり身構える
日が落ちてからライダーを拾う場合、ドライバーがちょっと童顔のアジア人で、優しそうな人だと(僕ですが…)わかると、ほっとした表情を浮かべる女性ライダーは多いですよ。一応ライダーはドライバーの情報を見ることができますが、(顔写真つきで)それでも実際会ってみて、
「あ、汚い感じじゃないし、下品な感じのドライバーでもないな」
とわかると安心する気持ちはわかりますね。そこはアメリカ、どんな人間に出会うかなんて予想もつきませんからね。例えば、肩口からがっつり二の腕までタトゥーを入れた、オールバックで鼻ピアスの、タンクトップのオラオラ感全開のやんちゃ系ドライバーの車に夜一人で乗るのは、絶対勇気がいりますよね。
安心を売るのもライドシェアです。ドライバーもライダーも身だしなみは大事です。互いに星をつけあっていることを忘れてはいけません。
イベントの数だけ稼ぎが増える
今現在僕はオハイオ州のコロンバスという街に住んでいますが、コロンバスの人口が約90万人。コロンバス近郊合わせて約220万人都市圏です。シカゴが1000万人。やっぱりこの差は大きくて、人口以上に差があります。まず初乗り運賃が違います。シカゴは2016年当時$1.70 コロンバスが$0.38です。全然違うし…おそらくシカゴの初乗り運賃は全米でも最高値付近です。シカゴより上はNYとLAしかありません。(TXのヒューストンが急接近中ですが)
イベントの数だけオファーは来ます。イベントは売り上げを大きく左右します。
シカゴのプロスポーツチームは
- シカゴカブス(MLB)
- シカゴホワイトソックス(MLB)
- シカゴブルズ(NBA)
- シカゴブラックホーク(NHL)
- シカゴベアーズ(AFL)
- シカゴファイヤー(MLS)
バスケは女子もありますしね。+シカゴマラソンあり、シカゴオートショーを始めとしたコンベンションセンターのイベント、コンサート、等々数えるときりがありません。さらに全米屈指のオヘア国際空港(ユナイテッド航空のハブ)があり、ヒルトンやマリオットをはじめとしたスイートホテル、カジノ、ショッピングモール…さすがです。シカゴに勝てる大都市となるとNYや東京、上海にシドニー、ロンドンなど世界のメガロポリスだけでしょう。
コロンバスのプロスポーツチーム&カレッジスポーツ
- コロンバスブルージャケッツ(NHL)
- コロンバスクリッパーズ(AAAマイナーリーグ)
- コロンバス・クルー(MLS)
- バッカイズ(オハイオ州立大アメフト部、バスケ部)
夏場にコンサートが結構盛んにおこなわれますが、やっぱりシカゴと比べるのはちと酷ですね。コロンバスも全米で15位の都市ですが、シカゴはやっぱり世界的都市ですから。結論としてライドシェアは大都市でこそ稼げますね。
稼げる3大要素はこれだ
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スポーツをはじめ、イベントが年中行われる
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国際線が乗り入れするハブ空港がある
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富裕層が泊るスイートホテルがある程度ある
都市圏の人口が多くても、やはりイベントの数は重要ですし、また、国際空港があり、発着便の数が多いほど空港ピックアップで稼げます。空港は二度おいしいです。送って行ったら必ず空港から帰路へ着く人、ホテルへ向かう人など次のライダーを拾えるからです。コスパを考えると、空港のバックアップなしではかなり厳しくなります。
イベントの後ライドシェアを呼ぶ場合の正しい対処
バッカイズのホームスタジアムのオハイオスタジアムは10万人収容の巨大スタジアムです。あれより大きいのはミシガン大のアメフトスタジアムと、NFLダラスカウボーイズのカウボーイスタジアムだけです、アメリカでは。
ちなみに世界で一番収容人数が大きいのは平壌の国立スタジアムらしいです、未確認ながら。ですが、10万人が一斉に帰宅となると、正直ライダーを乗せるのがほぼ不可能なんですよね。人多すぎて。スタジアムの前からウーバー呼ぶのはいい加減辞めてもらえないですかね?何万分の一のライダーをピンポイントで見つけるのは、太平洋に逃げたメダカに小石をぶつけるようなものです。
2,3キロ頑張って歩いて、最寄りのマックとか、スタバとか目印になる場所から呼ぶとイベントの後でも比較的車を捕まえやすいです。
イベントの後は警察官が交通整理をすることが多いです。ので、ドライバー側からすると、警官の真ん前で路上駐車してライダーを待つのは、お腹をすかせたライオンの前で食べられないようお祈りするようなものです。リスクが高すぎるんですね。ライダー側にしても車を見つけられず、5分以上たちますと、例えキャンセルしてもキャンセル料が発生します。(ルールは逐一変わりますが)
お互いストレスが溜まってしまうので、大混雑の中ライドシェアを呼ぶ場合、脇道から呼ぶか、どこか店舗のパーキングエリアから呼びましょう。お互いのためになります。
シカゴベアーズの試合の後のソルジャースタジアム前もそうでしたが、電車が通っていない6万人収容のスタジアムなどは、接近するのがほぼ不可能になってしまって、稼ぎたくても稼げないんですよね。サージは8倍とかすごいことになってるんですけど。
次回、サージの仕組みとサージの回避の仕方について説明します
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