中国のガッキーCM出演
女優の新垣結衣さんに「似ている」ということで一躍日本で有名になった「栗子」こと中国籍のロン・モンロウさんがこの度日本企業のCMに出演しました。
彼女が出演するCMは北海道限定のCMで撮影は北海道で行われ、最初は緊張のおももちだったとのことだが、ジョジョにリラックスして見事初CMの仕事を終えたそうです。おはよう、いってきますといった簡単な日本語をCMで披露しているのだそうです。
SNSで自己プロデュースすれば誰でも芸能人になれる時代
このロン・モンロウさん、私としては正直かわいいけどガッキーにはよほど似せていかないとそこまで似ていないと思っています。カメラの角度とか、メイクとか、色々合わさってガッキー度95%の写真が撮れた、という理解。実際の本人にもし会う機会があれば、「あれ?あんまり似てない…」という可能性は高いでしょう。写真と本物はだいぶ印象が変わるものです。
そもそもガッキーが「逃げ恥」で大ブレイクしていた(元々人気女優さんだけど、フィーバーしていた)という条件があっての彼女のブレイクです。ただし濡れ手に粟ではないことも彼女の名誉のためにも加えなければならないでしょう。
インスタグラムやブログ、ツイッターというツールがなければ「ちょっと似てるかも」という内輪うけで終わっていただろう彼女の容姿が、これだけ世間を騒がせるに至ったのはもちろんそれら使った彼女自身によるセルフプロデュース活動があっての話です。
モンロウさんを起用するメリットは実は超大きい
なぜロン・モンロウさんを起用する必要があるのでしょうか?ちょっと考えてみましょう。今回は北海道限定CMということで、単純に今話題だから、という理由が先行しているようですが、今後ドラマに出演するなど活動の幅が広がってくるでしょう。
別に他の日本の芸能事務所に所属している綺麗な女優さんではだめなんですかね?ええ、実はダメなんですよ。そこを少し解説しましょう。ロン・モンロウさんは中国ですでに売れっ子の女優というわけではありませんが、自身のインスタグラムには万単位のフォロワーがいます。いわゆるインフルエンサーなんですね。それが日本人のフォロワーが多くてもあまり旨味がないんですよ。
日本人はたかだか1億2千万人しかいませんからね。そうではなく、モンロウさんの場合、15億人の中国人に対して翻訳することなく自分の言葉で情報を発信できるという強みがあります。モンロウさんを起用すれば、彼女が自分で情報をSNSで発信するため、局がお金をかけて番宣するよりもはるかに安上がりに、それでいて遥かに強力な宣伝効果が期待できるわけです。
どこで?もちろん中国マーケットです。もはや日本語のドラマだからといって、日本人だけを対象に制作、販売する時代ではありません。翻訳をつけて、アジアのマーケットで日本のドラマファンを開拓することなくして、日本のドラマ文化が視聴者を増やす道はありません。高齢化社会とはそういうことです。生まれてくる数よりも、死んでいく数の方が多いわけですから。
そうなると、綺麗だけど、中国ではいまいち知名度のない女優さんがグーグル翻訳ツールを使ったぎこちない中国語でツイッターを使って番宣するんで、モンロウさんのような中国ですでに知られていて、中国人フォロワーも万単位で獲得している中国語ネイティブの女優さんが直接情報発信した方が、宣伝の効果は多くないですか?
中国と政治は別として、市民レベルで敵対していいことなんかひとつもありませんよ。そういった意味で、モンロウさんは日本のエンターテインメントにおいて、確実な需要が見込めるわけです。必ず彼女は日本で活動するようになります。そこに旨味があるからです。”中国のガッキー”という彼女のニックネームは、日本市場に参入する上で、これ以上ない響きです。なにしろ好感度No.1のガッキーに似ているわけですからね。
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